通知エリア

うつ病のその後・・・

病気

復職後してから思うこと

復職後に再休職する人が一定数います。
これはある程度は、仕方ないこととは思いますが、なぜ再休職してしまうのか個人的に思ったことを以下に書いておきます。あくまでも個人的な意見ですのでお間違いなく・・・。

  1. 自分はどこまでやれる?
    復職してすぐには休職前と同様な仕事をさせられることは少ないと思います。しかし、復職してから3年後はどうでしょうか?最初は少なかった仕事量も期間が立つと徐々に増えているのではないでしょうか?では、どこまで仕事量を増やせるのか、どこまで増やしても問題ないのかも考えておく必要があります。
  2. 現状の仕事内容や仕事量は?
    当然休職した理由は人それぞれとはおもいますが、休職した時点と同量の仕事量までやってしまうと再発する可能性が高くなってしまいます。仕事量が増えてくると、心に余裕がなくなり現状やっている仕事量の把握が難しくなり、さらに仕事を終わらせることに注力するあまり、無理をしていることに気付かない可能性もあります。また、休職したのが3年前とかであれば、その当時の記憶が曖昧になっており、どれくらいの仕事量をこなしていたのか、また部署の変更等により仕事の内容が変更になっている可能性もあります。
  3. 周りからの期待は?
    復職して直ぐには周りの上司や同僚も腫れ物でも触るかのような対応と思います。しかし、3年も仕事を続けていると、周りからの期待やそれに伴う責任も増えていると思います。では、どこまで会社や上司もしくは同僚の期待に答えていくのか、どこまでなら期待に答えて問題ないのかも事前に考えておく必要があります。もし会社員などで働いている場合には当然ですが期待される役割もあり、仕事量の限界を見据えて事前に話しをしておく必要があります。
  4. 40歳をすぎた人は老化の影響も?
    40歳の後半になってくると老化の影響も無視出来ないレベルになってきます。しかも、日々の変化として本人はあまり感じることがなく気がつくと体力の低下を感じるといったことになるため、本人が意識しないところで体に無理をさせても、昔のように成果がでないと言ったことが起きることがあります。そのことで、昔と同様の成果を出すために今までよりも努力することで、自分が想定した以上に体への負担が大きくなり、最悪は再休職になる可能性もあります。

対処方法は

  1. 同士をみつける
    性格的に内向的な人もいるので、簡単にはいかない人もいるかとは思いますが、しかし、今後のことを考えると大変重要なことになってきます。やはり、誰かに相談出来るというのはかなりの強みとなりますので、積極的に見つけていくことをおすすめします。
  2. どうやって同士を探す
    どれも確実な方法がある訳ではありませんが、1番簡単な方法として現在通っている心療内科の主治医に相談して、リワークを紹介してもらう方法が良いと思います。少なくとも同じような病気の人が通っていることが多いと思いますので、SNS等で探すよりも見つかる確率がぐっと上がると思います。
  3. リワークとは
    リワークにも色々と種類があり、どれがいいとは言えないのですが、実際に行ってみてどんな内容なのかを確認するのが良いと思います。実際に体験させてもらえる場合もありますので、積極的に利用してみることで、よりリワーク内の雰囲気とかを確認することが出来ます。あとこれが1番大事なことなのですが、「自宅から通える」ことです。例えば、遠い場所のリワークに通う場合には、電車に乗る必要が出てきます。その場合に現状の病状で電車に乗ることが可能なのか、また混んでいない時間帯である必要があるなどの通えるための条件は必ず確認してから決定する必要があります。
  4. リワークで何をする
    簡単にいうと自分の病気に一番近い人とお友達になることです。リワーク内で一緒に通っている人と色々な作業をすることになると思います。その作業を通して自分と似たような病気で症状が近そうな人を見つけてください。ただ仲良くなるといっても相手も同じよな病気なのですぐに友達になってくれない可能性もありますし、さらには自分にとって気の合う人なのかの見極める必要もあります。もし、声をかけて友達になる勇気や自信がな出ない場合には、リワークに通う人で運営しているライングループなどがあれば、参加して見るのも1つの手段としては有効と思います。
  5. 友達が見つけた後には
    ここから先は、見つけた友達との話あいになりますが、リワークを卒業しても友達関係を続けて、相談ができる間柄になることが必要があります。これはとても仲が良い友達になる必要があり、その関係までいくにはとても大変ですが、今後の自分のためと思って積極的に活動して欲しいと思います。また、1人でも多く友達を作ることで色々な人から色々な意見がもらえるため、自分が判断するときの材料が増えていくため、友達を増やす意識も大事になります。

実際に問題が発生した時は

  1. 問題の内容を分類する
    問題点といっても様々な内容があります。ただ問題内容でその問題を分類して「人間関係による問題」なのか、「健康や体力的な問題」なのか、「仕事の成果や結果の問題」なのか等と、問題によって相談する相手を考えないといけません。ただし、治療や薬に関することは主治医に内容を相談して対応を決めることが必要になることを忘れないでください。もし、相談相手等の話を聞いてその治療方法等がよければ、セカンドオピニオンで相手が通っている病院を受診することをお勧めします。
  2. 問題の深掘り
    問題の内容の分類が出来たら、まずその問題点について、自分なりの分析をしておくと主治医に相談するにしても、同士に相談するにしても、完結に問題内容を伝えてることが出来ます。しかし、ここで1つ注意点があります。それは、問題点を深掘りすることで現在の病気を悪化されることを想定しておく必要があります。現状の病気の状態等によりますが、深掘りが出来そうであれば今後のことを考えても実施しておくのが良いと思います。
  3. どうやって深掘りするのか
    やり方は色々とあると思いますが、詳細は各自で調べてもらうとして、以下にポイントを記載しておきます。
    • 「なぜ」と自分に問いかけてみて、「こうだから」という回答が問題の原因につながっていないか考えてみる。
    • 「こうだから」を「こうだったら」や「こうなったら」どうなるのか?ということを考えてみて、「なぜ」につながっていないかを考える。
    • 深掘りなので、発散するような方向では考えてても考えがまとまらないため出来るだけ収束する方向で考えてみる。 また、答えがないようなことは最初から考える対象としない。
  4. 原因が判明したら
    深掘りが出来ると問題の原因が見えてきます。どんな原因かによって対策はかわってきると思いますが、この時点で対策が思いつかないのであれば、同士に「深掘り」した内容を元に相談して見ると良いと思います。とは言え同士が自分と同じケースに遭遇しているかもわかりませんし、良い対策案が出てくるとは限りません。もっと言うとその対策案で解決出来るかは実際にやってみないとわからないことは注意してください。
  5. 対策がきまったら
    対策しても直ぐに効果がある場合と時間がかかる場合があります。そのため、事前にどくらいの期間が必要になるのか考えておく必要がります。長期に渡る場合には、どの時点で対策の評価をするのか対策の見直しをするか等をあらかじめ決めておくと評価しやすいと思います。
  6. 対策の見直し
    対策を実施してみて、旨く言っていれば問題ないのですが、多くの場合には何かしらの問題や効果が無いなど、想定していたよりも結果が出ないことが多いと思います。これは以外と普通なことで検討時点ですべてのことを想定出来るわけではないので、何度かの見直しが必要なることも多いと思います。そうやって、見直しをすることで対策の精度や有効性を上げていく必要があると考えておくことが大事になります。
  7. 注意点
    いままで記載してきた対応は、心に余裕がないとどんどん自分を追い込むことになる可能性もあり、常に対策が自分にとってどれくらい負担になっているのか、どれくらい影響があるのか、についても判断する材料に加えてください。無理をしても良い結果になるとは限りませんし、無理したことで休職になったらそれこそ本末転倒です。

おわりに

1度うつ病になってしまうとちょっとしたことで、うつ病が再発してしまうケースは少なくありません。特に本人が無理した自覚がなくても発生してしまうこともあり、事前に色々と考えておく必要があると感じています。うつ病になってから考えることはほぼ無理なため、事前に出来ることやっておくことが大事だと個人的には思います。

コメント